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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

乳幼児のテレビやスマホ画面の見過ぎは発達の遅れと関連?

公開日: 更新日:

 テレビやゲーム機器、スマートフォンなどの画面を見ている時間を「スクリーンタイム」と呼びます。スクリーンタイムが長すぎると、頭痛、目の疲れ、集中力の低下など、体に大きな負担がかかります。そのため、子供のスクリーンタイムは、一般的に1時間未満が望ましいとされていました。そんな中、スクリーンタイムの長さと、子供の発達の関連を検討した研究論文が、米国医師会が発行している小児科の専門誌に、2023年8月21日付で掲載されました。

 この研究では、宮城県と岩手県にある産科診療所もしくは病院に通院していた母子7097組(子供の51.8%は男児)が対象となりました。子供が1歳の時点で1日あたりのスクリーンタイムが調査され、2歳と4歳の時点における発達の遅れとの関連性が検討されました。

 なお、子供の発達はコミュニケーション能力、粗大運動(体を大きく使う動作)、微細運動(手や指先を使った動作)、問題解決能力、個人的・社会的スキル(他の子供たちと遊ぶなどの能力)について、それぞれ0~60点で評価を行い、平均点から2点低い状態を「発達の遅れ」と定義しています。

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