「立ちんぼ」の一掃で梅毒の増加は抑えられるのか…新宿歌舞伎町で95人逮捕

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 警視庁は20日、日本最大の歓楽街である東京都新宿区・歌舞伎町の大久保公園周辺の路上で買春客待ちをしていた女性たち95人を今月中旬までの3カ月半の間に売春防止法違反(客待ち)で逮捕したという。この期間は取り締まり強化中で、今年の同地区での同容疑での検挙者数の累計は140人に上った。取り締まり強化中の検挙者のうち7割は20代の女性。ホストクラブなどでの遊興費のための売春もいたという。

 気になるのは、今回の検挙と、最近急増している梅毒との関係だ。いまの梅毒急増の中心は20代女性で、風俗店に属さない“セミプロ女性”たちの売春も影響しているのでは、と言われている。

 国立感染症研究所が19日に発表した、感染症発生動向調査週報第49週(12月4日~10日)によると、同期間の全国の新規感染報告件数は192件、今年の累計は1万4088件。昨年同時期ではそれぞれ141件、1万2192件で、梅毒増加に歯止めはかかっていない。なかでも梅毒の新規感染報告件数が顕著なのは東京都。東京都感染週報第49週(12月4日~10日)によると80件で、今年の累計数は3492件。昨年同期よりも増えている。

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