痛みが消えても進行は続く…「虫歯」を放置すると命に関わる病気につながる危険あり

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 虫歯で歯が痛い。歯医者に行かなければと思いながら、仕事にかまけて様子を見ていたら、ある日急に痛みがなくなった。だが、これで一息ついてはいけない。そのまま放置していると深刻な事態を招く危険がある。斉藤歯科医院の根岸亮三氏に詳しく聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ある40代の男性が急患で来院した。左奥歯付近の痛みに加え、口の中から左顎の下まで腫れ上がり、口を大きく開けられない。38度を超える発熱もあった。男性はこれまで一度も歯科医院を訪れたことはなかったが、見るからに腫れ方が普通ではなく、3日ほど熱も下がらないため、まずはほかの歯科クリニックを受診した。しかし、そこでは抗生剤を処方されただけで、薬を飲んでも症状が改善しなかった。そこで、別の歯科医院を探して来たという。

「口の中を診ると、硬い歯石がびっしりたまっていて、歯周ポケットの奥深くにこびりついている状態でした。レントゲン検査で、左奥の親知らずの周辺の歯周病が悪化しているうえ、虫歯も進んでいることがわかりました。症状から考えて、歯周病と虫歯が重症化して歯周病菌や虫歯菌が血液の中に入り込み、感染が広がった『口腔底蜂窩織炎』が疑われます。歯科治療だけでは手に負えない深刻な状態です。そのため、適切な抗生剤を処方したうえで、早めに近くの総合病院を受診するよう勧めて紹介状を書きました」

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