著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

加齢黄斑変性(1)日本人で右肩上がりに急増する3つの理由

公開日: 更新日:

 現在、加齢黄斑変性は日本人の中途失明原因の4位ですが、このままいけば、中途失明原因2位の糖尿病網膜症を間もなく抜くのではないかと推測する眼科医もいます。患者には男性が多く、女性と比較すると罹患率は3倍となっています。

 日本における加齢黄斑変性の増加の理由として、ひとつは食生活の変化が挙げられます。

 日本人は昔に比べて脂質の多い食事や肉類を好むようになりました。これにより、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病がぐんと増えています。

 これらの生活習慣病では、血流障害により、炎症や酸素不足による虚血などが引き起こされます。黄斑はとても薄く、わずかな血管異常でも出血や浮腫(むくみ)に直結してしまうのです。一方で、緑黄色野菜には黄斑の酸化を抑える効果があるといわれています。

 また別の増加理由としては、生活スタイルの変化があります。海や山などへのレジャーは、多くの紫外線を浴びることになり、黄斑の酸化ストレスを増やします。

 また喫煙もリスクファクターのひとつとなっています。

【連載】一生見える目をつくる

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理