眼科編(6)日本人の途中失明第4位「加齢黄斑変性」の症状と対処法

公開日: 更新日:

 物を見るのに重要な目の組織に「黄斑」がある。それが加齢でダメージを受け視力低下などを起こすのが「加齢黄斑変性症」だ。どんな病気か。「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

「私たちが物を見るときは、目の中に入ってきた光を目の奥の網膜と呼ばれる組織で刺激として受け取り、光から信号に変えて脳に送るための視神経に伝達します。その網膜の中心部分(直径6ミリ程度)が黄斑です。ここが変化すると、物が歪んだり、視野が暗くなったりします。緑内障や網膜色素変性症、糖尿病網膜症と並び、中途失明を引き起こす第4位の目の病気であることが知られています」

 実はこの病気はかつて日本人にはほとんど見られない病気だった。食事や生活習慣の西欧化で増えたといわれている。

「加齢黄斑変性症の初期には特別な症状はありません。しかし、末期になると中心視力の低下や、中心付近の視野障害を訴え、視界のぼやけや歪みが出てきます。完全な失明は引き起こしませんが、顔を見たり、文字を読んだり、運転したり、料理などの近接作業が難しくなることがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?