疲れ、不眠、頻尿…「未病」にあたる不調を漢方薬で打ち消す
■排尿トラブルの原因は「腎」にある
【頻尿や尿漏れがある】
トイレの回数が多い頻尿は、夜間に起こると睡眠の質を悪くし、日中の疲労感につながる。
「排尿トラブルに関する主な原因は、『腎』にあります。腎の働きの減弱で、水分、および膀胱の開閉を正常に調整ができず、頻尿や尿もれが引き起こされます。『腎』の働きを高めることが重要になります」
頻尿に加え、手足がほてる・寝汗をかく・口が乾く・のぼせてめまいや耳鳴りなどの症状があるといった人には「六味地黄丸」。
特に夜間のトイレの回数が多く、寒がり・手足やお腹を触ると冷たい・足がむくみやすい・精力が減退しているといった人は「八味地黄丸」を選ぶといい。
「頻尿の悩みのほか、精力が減退しているが、ほてりや冷えはなく、心身の疲弊感や無気力感がある人は『六味地黄丸』と『補中益気湯』の2つの漢方薬を同時に服用するといいでしょう」
紹介した漢方薬は、いずれも食前または食事と食事の間(食後2~3時間後が目安)に水かさゆで服用を。