著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

われわれが食べる理由…それは「不快感」をなくすため

公開日: 更新日:

 また、お腹がすいている時は神経が活発に働いていましたが、エサの匂いや形を察知しただけで神経の活動(アラームのようなものと想像すると分かりやすいでしょう)がスッと静まることも判明し、それがエサではなく木の切れ端だとわかると、再び神経の活動が活発に戻ることも確認されたといいます。

 私たちが「お腹がすいたから何か食べよう」と行動するのは、「食べると幸せだから」というポジティブな理由だけではないということです。脳の奥底で「お腹がすいた! 不快だ! この嫌な気分をなんとかしたい!」という強烈なネガティブアラームが鳴り響くから、ご飯を食べたくなるのです。なぜダイエットはつらいのか? それは、常に脳の不快アラームが鳴り続けるからなんですね。

 裏を返せば、食事を見つけるとアラームはピタッとやんで嫌な気分から解放されますから、いかに食事と向き合うかが問われます。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のチェンらの研究によると、空腹の神経は食べ物の「形」や「匂い」を察知しただけで、一口も食べないうちにその活動を急速に低下させることが分かっています(ただし、すでにその味を知っている食べ物に限られる)。また、チューブなどを使って胃に直接栄養を送り込んだ場合、通常の食事よりも食欲が抑えられにくいことも、別の研究で報告されています。視覚や嗅覚、咀嚼を伴うことで、脳は満足感を覚えやすいというわけです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 2

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  3. 3

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  4. 4

    “因縁”のネトフリが中継…大谷翔平が球宴ホームランダービー出場を躊躇する本当の理由

  5. 5

    三吉彩花が雰囲気激変! 背中の大胆な「一輪の花のタトゥー」披露の波紋と韓国進出

  1. 6

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  2. 7

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 8

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  4. 9

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 10

    日本代表のW杯快進撃のウラにFW堂安律の大変身!「オレがオレが」を変えた森保監督の一喝