著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

老化リスクを下げる週末の「寝だめ」…2つのポイント

公開日: 更新日:

「寝だめ」に効果はあるのか? このテーマは、科学的にも関心を持たれているようで、たくさんの研究が存在します。

 例えば、ストックホルム大学のオーカスタットらは、平日の睡眠不足を、週末の「寝だめ」で取り戻すことが、死亡リスクにどのような影響を与えるかを調べています。研究(2018年)は、スウェーデンに住む3万8000人もの人々を13年以上にわたって追跡調査し、被験者の睡眠時間を①平日も休日も短い(1週間続けて5時間未満の)グループ、②平日は短く、休日は長い(寝だめをする)グループ、③平日も休日も中くらい(7時間ほど)のグループに分け、それぞれのグループの死亡リスクを比較しました。

 その結果、特に65歳未満の層で、①のグループは、③のグループに比べて、死亡リスクが52%も高かったことが分かったといいます。一方、休日に「寝だめ」をする②のグループは、③のグループと死亡リスクが同じくらいであることが分かりました。

 寝だめは、平日の睡眠不足による健康への悪影響を一時的に解消する手助けになる可能性がある──とも言えますが、オーカスタットらは、あくまで「暫定的な結論」であり、睡眠は貯金のように週末にため込んで平日に引き出せるものではないとも付言しています。

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