60代元営業マンは福島で地獄を見た 「除染はカネになる」の嘘

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“仕事も見つからないし、どうせ老い先短い身。福島原発の除染作業で世のために働くか”――。そう考えているシニアも多いのではないか。しかし、その考えは甘い。同じ思いで福島に向かった中村義男さん(仮名、61歳)を待ち受けていたのは、炎天下でひたすら草取り作業を続けるだけの地獄の日々だった。

 3年前に中小企業をリストラされ、ハローワーク通いの中村さんの耳に入った話は「除染はカネになる」。単純な草刈り作業で1日1万7000円、月40万円は堅いという。

■日当1万7000円のはずが…

“ラクしてお金も貯まるなら”と早速、除染現場に人材を派遣している会社を訪れた中村さんだが、提示された日当は1日9000円。1万7000円はフォークリフトやダンプを運転できるエリート作業員の額だった。

“それでも仕事があるだけいいや”。そう考え福島に向かった中村さんだが、すぐに自分の考えの甘さに気づかされた。

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