アベノミクスの弊害 生活を直撃「値上げカレンダー2015」
あれ? いつもより値段が高くないか。昨年末にカップ麺を買ったときは170円(税抜き)だったのに、年が明けたら180円に値上がりしていた。ささいな価格アップだが、値上がりはカップ麺だけじゃない。文房具や輸入ワインなども新年になった途端に値上がりしたので、トータルではかなりの支出増となる。
「昨年まで値上げを我慢してきた企業が、年明けと同時に続々と値上げに踏み切っています。食料品が多いので、家計を直撃するでしょう」(大手スーパー関係者)
日清食品は1月1日出荷分から「カップヌードル」や「チキンラーメン」を値上げした。明星食品の「チャルメラ」、サンヨー食品の「サッポロ一番」などサラリーマンになじみ深い即席麺も同様だ。5日にも食用油やスパゲティ、ティッシュなどが値上げされた。
2月には冷凍食品やカレールー、3月はアイスクリームや冷蔵麺、オリーブオイルなどの価格が上昇する(別表参照)。
昨年、アベクロの脱デフレ路線の悪影響で円安が加速。現在は1ドル=120円水準にあり、食材や資材を輸入する企業は悲鳴を上げている。安倍政権が発足した12年末に比べ、ドル円相場は35円も円安に振れた。率にして40%以上だ。