見えないからこそ結束…話題の「暗闇の対話」を体験してみた

公開日:  更新日:

 暗い。暗幕をめくった先は、一条の光さえ差さない。目が慣れてきたら……というのも一切ない。頼りになるのは、1本の白杖のみ。視覚障がい者が持つ細い杖だ。

 アテンド役の女性の声がする方へ、すり足で向かう。実は、このアテンドは全員が視覚障がいのある人たちである。あえて健常者と呼ぶが、目の見える我々はここではまったくの役立たずで、彼らこそエキスパートだ。

 ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)とは、〈暗闇の対話〉のこと。制約のある不自由な環境に身を置くことで、コミュニケーションや共同作業の大切さを学ぼうとする試みである。

 この日のアテンドは「ハチ」が愛称の女性。ここではすべての参加者がニックネームで呼び合う。7~8人でチームを組み(私の回は男性3人、女性4人)、声を掛け合いながら先へ進む。「しゃがみま~す」「立ちます」「ここに段差があります」と呼びかけながら、時に手をつないで歩く。顔が見えないから職場のような上下関係はなく、年齢すら意味を持たない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  3. 3

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  4. 4

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  5. 5

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

  8. 8

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  9. 9

    スワロフスキー7500個「100万円ベビーカー」の乗り心地は

  10. 10

    「黄昏流星群」も フジドラマ放送前に打ち上げ続々のワケ

もっと見る