見えないからこそ結束…話題の「暗闇の対話」を体験してみた

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 暗い。暗幕をめくった先は、一条の光さえ差さない。目が慣れてきたら……というのも一切ない。頼りになるのは、1本の白杖のみ。視覚障がい者が持つ細い杖だ。

 アテンド役の女性の声がする方へ、すり足で向かう。実は、このアテンドは全員が視覚障がいのある人たちである。あえて健常者と呼ぶが、目の見える我々はここではまったくの役立たずで、彼らこそエキスパートだ。

 ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)とは、〈暗闇の対話〉のこと。制約のある不自由な環境に身を置くことで、コミュニケーションや共同作業の大切さを学ぼうとする試みである。

 この日のアテンドは「ハチ」が愛称の女性。ここではすべての参加者がニックネームで呼び合う。7~8人でチームを組み(私の回は男性3人、女性4人)、声を掛け合いながら先へ進む。「しゃがみま~す」「立ちます」「ここに段差があります」と呼びかけながら、時に手をつないで歩く。顔が見えないから職場のような上下関係はなく、年齢すら意味を持たない。

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