町工場職人“逆転の発想”が生んだ「バネでアクセサリー」

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 精密バネをつくる五光発條(横浜市瀬谷区)は1971年に横浜市で創業。主に家電や精密機器の部品を作り続けてきたが、国内生産の減少で厳しい環境が続いた。その逆境をはね返そうと、低コストのタイ、ベトナム、インドネシアに進出。さらに、日本の職人の匠の技術を生かすため、バネを使った玩具やアクセサリーなど新たな商品開発も手掛けた。3代目社長の村井秀敏さん(43)は「100年先もバネを作り続ける」と頑固な職人気質を見せる。

「当社は主に線径2ミリ以下の精密バネを製造していますが、例えばフィルムカメラでは30~40点使われていたバネが、デジタルに替わって15点ほどに減ってしまいました。さらに最近は、携帯電話の内蔵カメラで事足りますので、売り上げはさらに落ち込みました」

 そこで考えたのが、ユニークな戦略だ。異業種参入やM&Aなどによる経営多角化ではなく、あえて「バネ作りの原点に戻ろう」という逆転の発想だった。売り上げが落ち込んでいるのに、商品をバネに特化。すると、自動車向けのバネが当たり、14年2月期には国内外で約20億円の売上高にまで成長した。

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