「パパ体形」がトレンドに アメリカで“ぽちゃ男性”人気急上昇
薄着になってウエスト回りが気になる男性に耳寄りな情報。アメリカ女性の間で最近、「“パパ体形”がセクシー」と人気急上昇なのです。
どんな体形か? 「Dad Bod(ダッド・ボッド)」という言葉をブログで初めて世に出した女子大生マッケンジー・ピアソンさんによれば、いわゆる「6パック」(腹筋が6つに割れている鍛え上げられた体形)と、ビール腹のちょうど中間だそうです。セレブでいえば、最近のレオナルド・ディカプリオあたりが「パパ体形」に当たるとか。
では、なぜ今「パパ体形」なのか? アメリカの独身男性には、せっせとジムに通い、食べ物にも気を使い、お酒も控えてシェイプアップした筋肉質な体をキープしている人が少なくありません。でも、女性から見ると「あまりに体形を気にする男は自己中心的な感じがしてイヤ」「週末には子供の誕生パーティーで一緒にケーキを食べたり、ピザを大食いするような男性の方が好き!」ということらしいのです。
ワシントン・ポスト紙によれば、BMI(ボディー・マス指数)が25から29まで(日本でいう肥満度1)だったら、見事なパパ体形! 要するに、ただの太り過ぎではあるのですが、アメリカ人の6割はオーバーウエートか肥満症です。すでに女性に対しては「カービー(曲線美)」「フルフィギュア(ふっくら体形)」なんていう、太っているのがセクシーという認識がある中、ここにきてやっと、ふっくら男性の魅力が認知されたというわけ。
自分のありのままの体形を愛するという、アメリカ人らしいポジティブなトレンドといえそうです。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。