恋愛も人間関係も“損得”最優先 「コスパ男子」はなぜ増えた
「3組に1組が離婚する昨今、結婚への夢や憧れよりも、将来のためにリスクを少なくしようとした結果、コスパを重視するようになったのです。結婚しても、離婚してもお金はかかりますから。また、スマホやSNSの急速な普及が大きくて、特に恋愛においては自分の人生にリスクが高くなった。告白してフラれたり、別れた後も、SNSで“過去の汚点”が拡散されてしまう時代。しかも、ネットに出たら一生消えない。それなら、最初からしないというわけです」
自分が“傷つく”ことは“コスパが悪い”ことでは、恋愛などできはしない。いい女をモノにするにはリスクは付きものではないか。いや、リスクもライバルもゼロの女をモノにしたって面白くもなんともないだろう。
「最近話を聞いた大学生はオシャレでイケメンでしたが『洋服が好きだから、時間やお金は服に使いたい。モノとして残るし価値が残る』と。女の子とデートしても、うまくいくか分からないのにお金や時間を使うのはもったいないのです。何でもコスパで換算するイマドキ男子に会う機会は増えましたね」
草食系男子や絶食系男子の流行は“コスパ重視”の付き合い方の延長かもしれない。食事や遊びも単独を好む「おひとりさま」ブームにしても、根は同じだろう。こんな若者が入社してきたらどうしたものか。