NYの高校生がセックス離れ? 大都市ほど「草食化」のワケ
日本では若者の草食化が言われて久しいですが、ニューヨークでも高校生のセックス離れがニュースになっています。
「CDCアメリカ疾病対策センター」の2013年の調査結果によれば、ニューヨーク市内に住む高校生の男女でセックスをしたことがあるのは31%(男36%、女26%)。この数字は01年の51%をピークに年々下がり続け、また、調査を始めた1997年以降で最低の数字だとか。
一方で、別の捉え方もあります。
全米平均を見ると、13年は47%で、01年以降ほとんど変わっていません。もともと、ニューヨークをはじめロサンゼルス、ボストン、サンフランシスコなどの大都市では、高校生の“経験者”の比率は低め。その理由について専門家は、「大都市では性教育が充実してきた。つまり、望まない妊娠やエイズ、性病によるリスクについての情報が行き渡ってきたからではないか」と分析しています。
実は、ニューヨークの市立高校では91年から無料でコンドームを配布。現在は1年間に8万個ものコンドームが配られています。当初、「これではセックスを奨励することになるのでは」という反対意見もあったのですが、結果はその逆だったわけです。