全米が導入検討 肥満症患者向け「自転車の処方箋」の“お値段”
ボストンでも革新的な病院として知られるボストン・メディカルセンターが始めた「自転車の処方箋」が、全米で話題になっています。
これは、肥満症とそれが原因の疾病を防ぐために作られた健康プログラム。特に低所得者のためにデザインされています。
どういう仕組みかというと、まず、医者が「自転車をこぎなさい」という処方箋を書く。患者はそれをボストン市のバイクシェア(共有自転車)に持っていく。すると、格安で自転車を利用できるというもの。
“自転車こぎ”が足腰の強化や心肺機能の向上に役立つことは、アメリカで広く認識されていますが、日本のように移動手段として自転車が普及していないため、多くの人は自転車を持っていません。そこでドクターが注目したのがバイクシェアです。
バイクシェアは日本ではあまりなじみがないと思うので説明すると、誰でも利用できる自転車が市内の各所(バイクステーション)に配置されていて、好きなステーションで乗って、別のステーションで乗り捨てできるシステムになっています。つまり、近距離の移動には最適な公共交通手段というわけです。