自転車ルールさらに厳罰化 捕まりやすいのはどんな違反?
自転車に乗って「赤切符」を切られる人が急増している。警察庁によると、昨年の赤切符数は7716件。統計を開始した06年に比べ、実に約30倍という激増ぶりだ。
以前ならお巡りさんに注意されるぐらいで済んだのに、赤切符の乱発には驚くばかりだ。
ただ、この時期に警察庁がわざわざ数字を発表したのにも深いワケがある。6月1日から道路交通法が改正され、自転車の違反がさらに厳罰化されるのだ。違反を3年以内に2回以上犯したら、安全講習の受講も義務付けられる(14歳以上)。講習時間は3時間、講習手数料の5700円もバカにならない。講習を無視すれば、5万円以下の罰金だ。
「自転車の交通違反だと簡単に考えてはいけません。赤切符は略式起訴で罰金刑になることもあり、その場合は前科が残ります」(交通ライター)
では、どんなときに捕まりやすいのか。
「昨年の赤切符7716件のうち、1位は信号無視の4149件、2位は遮断機が下りた踏切への進入の1295件でした。いわゆる、目視で違反と分かるタイプです。酒酔い運転は、検査キットを準備しておかなければならず、意外と少ないですね」(前出の交通ライター)
白バイが交差点の脇に隠れ、買い物帰りの主婦を狙い撃ちする光景も珍しくなくなる。