大モメ杉並区を救うか 「国家公務員宿舎跡地」に保育園を
「子どもたちからサッカー場を取り上げるのか」
「公園があるから引っ越してきたのに……」
杉並区で保育園建設反対派の住民が激怒している。
待機児童解消のために、区が苦肉の策で出してきた区有地7カ所の活用。そのひとつである久我山東原公園では、敷地の3分の1を使って保育園を整備する計画だ。
しかし、住民たちは「子どもたちの遊び場がなくなる」などと猛反発。反対の理由には、騒音や住宅価値の下落などさまざまあるだろうが、そもそも子どものために、子どもの楽しみを奪ってしまっては根本解決にならない。
■国家公務員宿舎1万棟のうち約5000カ所を廃止する方針
さても難問だが、この待機児童解消に面白いことを思いついた区がある。「待機児童全国ワースト」の世田谷区だ。
「復興財源捻出のため、財務省が廃止を打ち出した『国家公務員宿舎』跡地に、保育園を建てさせてもらう案です。財務省に賃借できるよう掛け合い、6カ所の保育園をオープンしました。さらに5カ所でも計画中です」(世田谷区役所)