「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」は“汗のニオイを防ぐ”を追及
花王のデオドラントブランド「ビオレ/メンズビオレ 薬用デオドラントZ」に注目だ。たくさん汗をかいてもにおわせない設計で、2017年2月に発売すると大ヒット。累計出荷個数は750万個を突破した。
スキンケアブランドとして絶大な人気を誇るビオレだが、この分野では最後発。綿密なマーケティングの末にたどり着いたのは、汗を止める制汗剤ではなく、汗のニオイを防ぐデオドラント剤だった。
「従来の制汗剤に満足していない人たちを調査したところ、『自分は他の人よりも汗かき』という意識を持つ傾向があり、ニオイに対する意識も高かった。結局、汗は完全には止められない。だったら、におわせない商品を提案すべきと考えた」(ビオレ事業部の沼田慶介氏)
そもそもなぜ汗はにおうのか。実は汗そのものはほぼニオイがないのだが、肌に残った汗が、皮脂や汚れと混ざってニオイ菌により分解されるとニオイが出てくるのだという。となれば殺菌だ。たくさん汗をかいてもニオイ菌への殺菌作用が続く“汗殺菌スタミナ技術”を開発。薬用デオドラントZは、長時間のニオイ予防を実現した。さらには“汗瞬間ドライパウダー”も威力を発揮。汗を瞬時に乾かすことで快適な素肌もかなえている。