佐々木俊尚さん<2>台湾人として歌舞伎町のマフィアを取材

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 事件記者は、いかに警察内部にネタ元をつくるかで力量が問われます。基本は、捜査1課なら巡査部長、警部補、警部から情報をもらう。彼らは地方公務員だから、情報漏洩は公務員法違反になるし、マスコミも一切接触してはいけない。警察は定例の他、事件があれば記者会見を必ずやるので、そこで話すのが唯一の広報窓口です。建前はそれ以外、取材を受けないことになっている。だから、一生懸命夜回りをしても会ってくれないし、そもそも帰りだって遅い。捜査1課の刑事となると、捜査本部ができれば1カ月くらい家に帰りません。それでも自宅に戻るタイミングを見計らって通うんです。

 ある検事さんのときは、雨の中で6時間くらい立ちました。同僚から「厳しい人だけど意外と情にもろい」と聞いていたんです。「そうか」と思って行ったら、官舎の玄関で「いい加減にしろ」と拒否された。でも、きっと折れるだろうと思って待ったら、案の定、玄関を開けて、中に入れてくれました。

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