橋本テツヤ
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橋本テツヤ

ジャーナリスト、コラムニスト、メンタルケア心理士、肥満予防健康管理士。著書多数。近著に「昭和ヒット曲全147曲の真実」(KADOKAWA)がある。全国各地で講演活動も精力的に展開中。

断捨離できるものと捨ててはいけない価値あるものの境界線

公開日: 更新日:

 かれこれ40年以上も事務所として借りていた恵比寿の建物が老朽化し、移転することにした。書物や資料など、必要な物を梱包し始めている。人から見ればゴミにしか見えない物でも、一つ一つに思い出があり、遠い昔に思いを馳せている。

 30年前まで、近くにヱビスビールの工場があった。麦芽を発酵する匂いが事務所の部屋まで届き、夜遅くに仕事をしていると、ビールを輸送する貨物列車の汽笛が聞こえてきたものだ。その跡地は、華やかな「ガーデンプレイス」となり、外国人も含めた多くの観光客が連日訪れている。

 恵比寿の駅名と地名は、ヱビスビールがあったことから名付けられたものだ。先日、産廃業者に来てもらい、不要物を廃棄したのだが、業者がドアに貼ってある社名プレートを見て、剥がしましょうか? と聞いてきたが、「イヤ、これは自分でやります」と断った。40年以上も世話になった社名プレートは、自分で丁寧に外したかったのだ。

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