「打ち合わせのたびに言うことが変わり、まとまらない」

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 フリーランスにギャラの未払いを起こす発注者(企業)には共通した特徴がある。

①ビジネスに計画性がないため、資金繰りに支障を来している。
②発注した相手の仕事内容や価値を理解していない。
③倫理観がない(フリーランスを見下しているなど)。

 今回取り上げるトラブルも、この3つに当てはまる。被害に遭ったのは、防災関連の講師業を行うAさん。東日本や熊本の大震災以降、需要が高まっている仕事である。発注元は企業ではなく、町の自治会だった。

「3年前の話ですが、行政からの紹介で、自治会が主催する防災イベントの仕事を受けました。イベントの中ではワークショップ5回、避難所運営1回、講習を2回行うことになりました。トータルの見積もりは約70万円。打ち合わせも何回か行われました」

 見積もりに関しては、自治会も確認・了承のうえ、打ち合わせは進んでいった。ところが、まずこの段階で苦戦することになったという。

「打ち合わせのたびに言うことが変わるんですよね。企業組織ではないから仕方がないのかもしれませんが、みんな雰囲気やその場の思いつきで『あれがいい』『これはダメだ』と言うので、まとまらない。一度決まったものも、前回来なかった町のお偉いさんが登場して意見すると、また覆される。そんなことの繰り返しでした」

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