山崎元さん<3>安室を歌い「山一自主廃業」の報道を待った

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 8社目に選んだのは、日本の4大証券のひとつ、山一証券だった。しかし、入社2年後の1997年11月24日に自主廃業する。当時の野沢正平社長が泣きながら、「社員は悪くありません」と訴えた会見は有名だ。

「目測を誤りましたね。5年くらいは持つだろうと考えていたんです。しかも、ダメになっても外資系の金融機関に買収されるだろうと思っていましたから。ただ、自主廃業が明らかになる3連休の前の金曜日に、ムーディーズの格付けが下がって、来週はカネが続かないなとは思っていました」

 金曜の夜、知り合いのジャーナリストから「大蔵省で会見がある」と電話が鳴る。この時点では「クレディ・スイスあたりに買収されるだろうなと踏んでいた」と振り返る。

「同じ部署の部下と2人で、当時住んでいた高田馬場のアジア人のお姉さんがいる店でお酒飲んで歌いながら会見の結果を待っていたんです。安室奈美恵がはやっているころで、私が『ドント・ワナ・クライ』を歌っている時に、『明日の日経の見出しが“山一自主廃業”に決まった』との一報をもらいました。閉店まで飲んで、お姉さんを連れてデニーズで朝ごはんを食べて帰ってから朝刊を読んだら、やっぱり自主廃業でした。しかたない、と気持ちを切り替えましたね」

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