過去最多2004年と酷似…この秋は台風上陸ラッシュが到来か
非常に強い台風21号は4日、四国や紀伊半島に上陸。今年は、過去最多の10個の台風が上陸し、大きな被害をもたらした2004年と状況がソックリなのだ。
04年は、太平洋高気圧が平年より北に位置していた。このため、多雨、寡照をもたらすオホーツク海高気圧を日本列島に寄せつけず、各地で記録破りの猛暑になった。
加えて、太平洋高気圧の北寄りは、台風が日本列島を通りやすいルートを開いた。台風の列島上陸の年間平均は2.7個だが、04年には、過去最多の10個もの台風が上陸した。今年も04年と同じく、太平洋高気圧が北寄りだ。
「気圧は動くものなので、9月がどうなるかは何とも言えませんが、今年8月の太平洋高気圧は、平年より北寄りに位置していました」(気象庁・予報課担当者)
04年の“猛暑メカニズム”に倣えば、今年の酷暑もうなずけるが、台風だって“04年似”だ。実際、台風は21号含め今年はすでに4個が上陸している。04年並みならあと6個。これから10月までに、10日に1度、台風が上陸してもおかしくない。