加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

薩長同盟を締結させた英傑・桂小五郎の功績

公開日: 更新日:

 桂は京都留守居役の地位にありながら、禁門の変に参加せず、敗戦直後には乞食に。恋人の芸妓・幾松が三条大橋に運んでくれた握り飯で飢えをしのぎつつ、情報収集に専念しました。その後、但馬国出石(現・兵庫県豊岡市出石町)を経て、対馬藩邸に身を寄せます。

 長州藩受難の時代が、続いていました。慶応元(1865)年5月、桂は6カ月間に及ぶ消息不明を経て国許に戻り、藩主に「軍政をととのえて時期を待つべし」と進言。藩命で「木戸貫治」と改名します(のち孝允となる)。

 桂あらため木戸は、藩内の俗論党を処分。慶応2年には長州藩を代表して京都に潜入し、薩摩藩家老の小松帯刀、同藩士の西郷吉之助(隆盛)、大久保利通らと会見。坂本龍馬の到着後、有名な「薩長同盟」を締結します。

 薩長同盟は、一種の奇跡でした。長州藩にとって薩摩藩は禁門の変などで自分たちを追い詰めた怨敵。「薩賊」と呼んで憎んでいたのに、一瞬にして同志になったのですから。両藩はともに戊辰戦争を戦い、明治政府を樹立。“ご一新”を成し遂げました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さまへ一時金1億5千万円「支給するな」は法律的に暴論

  2. 2

    眞子さま婚約破談の危機 問題の400万円をなぜ誰も処理せず

  3. 3

    菅首相が墓穴…長男に就職時「総務省と関わるな」と釘刺し

  4. 4

    秋篠宮家を守る官僚や取り巻きの危機管理はマヒ状態

  5. 5

    身内調査は笑止千万 菅長男“ハレンチ接待”裏側と今後<上>

  6. 6

    山口俊がジャイアンツと契約も 巨人に“7月出戻り”復帰の目

  7. 7

    体調心配な菅首相に異変…“鉄壁のガースーヘア”にも綻びが

  8. 8

    山口組が弱体化する一方で弘道会は強化された警察の“誤算”

  9. 9

    菅長男の総務省接待は「贈収賄の可能性あり」元検事が指摘

  10. 10

    小室圭さん結婚強行で「税金ドロボー」の声に逆転の秘策

もっと見る