大阪・道頓堀の巨大看板のモデルは誰? 江崎グリコに聞いた
大阪・関西万博真っただ中。観光客でにぎわう道頓堀ではグリコの巨大看板がお出迎え。ところでこの看板のランナーって一体誰なの?
「かけっこをしている子供たちが両手を上げてゴールインしている姿を見た創業者の江崎利一が『スポーツこそ健康への近道』と考えてゴールインマークを考案しました。笑顔の2代目に改良したときに、谷三三五選手や金栗四三選手のにこやかなゴールインの姿を参考にしました」(江崎グリコ担当者)
谷(100メートル)と金栗(マラソン)は共に1924年のパリ五輪で活躍した人物だ。
もう一つ、江崎グリコと言えばビスコの「ビスコ坊や」も有名だが、こちらはドイツのポスターの菓子をほおばる男の子の絵を参考に日本の男の子の絵を描いたもの。ちなみにビスコの語源は「酵母ビスケット」を略したコービスを逆にしたことに由来する。
さて、このグリコ、薬種業を営んでいた創業者が、カキの煮汁に栄養素グリコーゲンが含まれていることに気づき、それを人々の健康に役立てようと考えたのが開発のきっかけ。グリコ(キャラメル)が広まるきっかけとなったのが、映像付き自動販売機の存在だ。