米フロリダ州で保護されたウミガメが野生にカムバック! 3本ヒレで力強く泳ぐ姿に感動
米フロリダ州で今年1月、メスのアカウミガメが右前ヒレに重傷を負い、瀕死の状態で発見され、保護された。「ディリー・ダリー」と名づけられたこのカメは、傷ついたヒレの切断手術を受けた結果、命を取り留めた。さらにリハビリで、残りの3本のヒレで泳げるようになり、先日、海に帰されて注目を集めている。
発見された時、ディリーは傷口から出血し、衰弱した状態で海を漂っていた。天敵のサメに噛まれたとみられる右前ヒレはズタズタで壊死状態。すでに機能していなかった。ディリーは最終的に同州ジュノビーチにある「アカウミガメ海洋生物センター(LMC)」に送られ、手術と治療を受けた。5カ月のリハビリの結果、3本のヒレで泳ぐ技術を徐々に習得。野生での生活に適応できるよう訓練を受けた(写真=LMCのフェイスブックから)。
LMCの獣医師助手、マリカ・ウェバーさんは「ディリーは驚くべき適応力を見せました。3本のヒレでバランスを取りながら力強く泳ぐ姿には感動しました」と語った。
ディリーは6月10日、野生に戻すためにジュノビーチで放流された。
甲羅には衛星追跡タグが装着され、これにより3本のヒレのウミガメの移動パターンや採餌行動などをリアルタイムで追跡し、研究することが可能となった。初の試みとして注目を集めている。
ディリーを海に返す動画はコチラ↓(米LMCフェイスブックから)