巨人・田中将大 一軍復帰の“Xデー” 「昇格させたら他の選手からブーイング必至」なのに

公開日: 更新日:

 復活への道のりは遠そうだ。

 二軍調整中の巨人田中将大(36)が昨11日、日本ハムとの二軍戦に先発したが、いきなり初回に捕まった。1死から3連打を浴びて先制点を許すと、安打などで追加点を許して3失点。

 降りしきる雨による悪コンディションの中、二回も先頭打者に安打され、3番田宮に適時中前打を浴びた。三回以降は無失点に抑えたものの、91球を投げて5回7安打3奪三振4失点。

「早い段階で修正、アジャストしようといろいろ試みてはいたんですが、なかなかうまくいかず、あの結果になってしまった」と険しい表情だったベテランに、桑田二軍監督は「マウンドが滑って踏ん張りが効かない中、一、二回は苦労していたが、逆転した後はさすがの投球。ぬかるんだマウンドをアジャストして投げられたのかな」とかばったが、「直球の球威、キレが戻らない今の状態では、一軍復帰は厳しいと言わざるを得ません」と、さる巨人OBがこう言った。

「この日、一軍のソフトバンク戦で、西舘が今季初先発のチャンスをもらったように、水曜日が『チャンレンジ枠』で先発投手が決まっていない。田中はこの日の内容次第で、来週18日の東京ドームでの日本ハム戦の先発を任される可能性があった。楽天出身なので、復帰は勝手知ったるパ相手の方がいいのではないかという声もあった。ただ、5回4失点という結果以上に、MAX145キロと相変わらず、球威、キレが戻らず、田中の生命線である変化球を捉えられる場面が目立ったこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性