牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

京都らしい和風旅館の「門限」を守れず友人の寺へ

公開日:

 京都で個展をするのに、小さな庭のある瓦屋根の、いかにも京都らしい風情の漂う和風旅館を予約した。この宿には10時の門限があり、毎晩、酒場で遅くまで飲んでしまう僕には少し早いような気もした。しかし健康のためにむしろよかろうと、この宿に5泊することにした。ここから毎日歩いて画廊まで通い、ひさしぶりにのんびりとすごすつもりだった。

 ところが案の定、初日の晩に遠方から個展を見に来てくれた友人と飲んでいるうちに門限の時刻を過ぎてしまい、あわてて宿に電話を入れることになった。戻るともう11時半をまわっていた。

「遅くなって申し訳ありません」

「とんでもない。お疲れになったでしょう。さ、どうぞお休みください」

 玄関で90歳近い女将さんと、60歳すぎのお手伝いの女性が眠い目をこすりながら親切にしてくれ、僕は申し訳ない気持ちになった。

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