牧野伊三夫
著者のコラム一覧
牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

昔ながらの湯治場の良さ残す俵山温泉の「山のなかの本屋」

公開日: 更新日:

 山口県の俵山温泉のそばに、東京のある本屋が移転したので訪ねていく。俵山は昔ながらの湯治場のよさを残す温泉地で、本屋はそこからさらに山奥にある。車で山を越えていくと、やがて民家もなく山と渓流だけの道となった。こんなところに、本当に本屋があるのだろうか。分かれ道があるたびに地図で確認しながら車を走らせていると、道端に猪よけの網を張り巡らせた畑と民家がひとつ、ぽつんとあった。看板もなく、草むらのなかに「ロバの本屋」と書かれた小さな立て札があるだけである。

 一体どんな人が、こんなところまで本を買いに来るのだろうか。入り口へ続く木の階段を上ろうとすると犬が1匹吠えだし、ついで店主が現れた。

「いやあ、よくこんなところで……」

「ふふふふふ」

 いつもこんなふうに驚かれるのだろう、店主の女性は明るく笑っている。

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