三枝成彰
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三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2017年、旭日小綬章受章。

いまのコンサートの演奏曲目は1800年代のバブルが生んだ

公開日: 更新日:

 クラシックファンの方ならご存じだろうが、いま開かれているコンサートの演奏曲目はロマン派の曲が中心だ。ブラームス、ワーグナー、シューマン、ヴェルディといった人たちが作った曲だね。ベートーヴェン、モーツァルト、バッハよりあとに誕生した作曲家たちだ。

 彼らロマン派の交流を描いた本がある。「巡り逢う才能 音楽家たちの1853年」(春秋社)がそれで、作曲家たちの人間模様に加え、ロマン派音楽が生まれた時代背景について考察も加えている。これが興味深い。

 著者のヒュー・マクドナルドは、この時代にロマン派の文化が花開いたことについて、欧州に鉄道が敷かれて郵便が1日3回届けられるようになったからだと指摘している。生活が豊かになったことが新しい文化を生むきっかけとなったというわけだ。

 残念なのは、その豊かさが何によってもたらされたのか、説明が不足していること。そこはハッキリしている。バブルだったんだ。

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