嘉門タツオ
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嘉門タツオシンガーソングライター

▽1959年3月、大阪・茨木市生まれ。高校在学中に笑福亭鶴光師匠に入門(後に破門)、ギター片手にライブ活動を始め、83年「ヤンキーの兄ちゃんのうた」でデビュー。「鼻から牛乳」「替え唄メドレーシリーズ」などヒット曲多数。33枚目のアルバム「HEY!浄土~生きてるうちが花なんだぜ~」発売中。食べログの「グルメ著名人」のコーナーが人気。年末年始に大阪・東京・名古屋でツアーを行う。

北九州・小倉「田舎庵」うなぎは野性味と繊細さを併せ持つ

公開日: 更新日:

「江戸前」という言葉は寿司からではなく、うなぎから生まれたと知ったのが、20年ほど前。町の生活排水が海に流れ、それらの栄養をふんだんに享受して、おいしいうなぎがたくさん捕れたそうだ。

 そんな「江戸」に長年住んでいるのに、うなぎのことを漠然としか理解していない自分に、ある日気づいて愕然とし、そこからペースアップして、全国のうなぎを吟味しながら東へ西へと食べて回った。

 中でも、野性味と繊細さを併せ持ち、俄然印象に残ったのが北九州市小倉にある田舎庵だった。そんな話を新聞のインタビューで話したら、記事を読んだ店主の緒方さんから事務所に連絡があり、ゆっくりお話がしたいので、北九州に来られる際はお訪ね下さいとのこと。早速、伺ってから濃いお付き合いが始まった。

 緒方さんは八幡区にある料亭の3代目で、鉄の景気がよかった頃、店は大層栄えた。懐石以外にうなぎも出していたが、斜陽に伴い、小倉に移り、うなぎ一本で勝負しようと決めて30年。通常より多い金串を刺し、蒸さない地焼きにするのが特長だ。焼けた脂が炭に落ち、煙となって香ばしさが身にまとわり付く。見た目の照りと、カリッとした歯ごたえに加え、奥から染み出る脂がたまらない。

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