400種から厳選 持ち帰り&取り寄せ可能な「焼売の名店5軒」
餃子、肉まん、春巻きに比べ、なぜか存在感が薄いのが「焼売」だ。小ぶりタイプなら楊枝を刺して食べられるし、餃子ほど癖がないから、女性向けの手土産にも使えるが、点心としての位置は低く感じてしまう。
執事は、4年前からほぼ毎日、焼売を食べている。その数は400種類に上るという。
「餃子は専門家が多いのに焼売は思い当たらない。情報を調べようにもデータベースもありません。そこで『僕がまず食べてみるか』と。可能な限り食べたら何か言えるようになるかなと取材を始めたのです」
本業はフリーの編集者だが、昨年5月、「マツコの知らない世界」に出演後、“焼売の仕事”が増えた。今後は「焼売イベントにも積極的に取り組んでいきたい」と意気込む。そんな執事に、テークアウトが可能な全国のウマい店を紹介してもらおう。
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■また明日。(東京・中野)
中野ブロードウェイの地下にある名店。「肉シューマイ」は1個80円と安い。ホタテ、エビと3種類ある。
「餃子は肉汁やニンニクなどの香りが中心。焼売の特徴は食感なんです。それがよく出ているのが、『また明日。』です。高さがあって、昔ながらの崎陽軒の焼売を縦に2個並べたくらい。肉々しさもたっぷり。練り具合が絶妙で、肉片がしっかりしているので、ほぐれた瞬間ゴロッと出てくる。この感覚を焼売で体験すると『焼売は肉料理なんだな』と分かります。中華屋の焼売とも少し違って、点心としてアレンジされていて個性があります」
(住)中野区中野5―52―15 中野ブロードウェイ B1