「自分も薄毛」だからこそわかる似合うヘアスタイルを提案
実際にハゲ薄毛を魅せることを選択した男性はどういった経緯で行動に踏み切ったのか?
美薄毛研究家の松本圭司氏(カルヴォ代表)は数多くの証言からその実態に迫っている。
理容師の豊田さん(51=写真)は20代前半に硬い髪の毛から柔らかい髪の毛に突然変わったのだという。その後、だんだんと前頭部が上がってきて薄毛に……。
「『もう好きな髪形ができないな』って思いましたね。どうしていったらいいのかとなり、30代手前までやっていた美容師から、いつまでも続けられるようにと理容師に転身しました。転身後も『人にスタイルを提供している側がハゲていたらどうなんだろう?』って悩んでいました」
そんな時、松本氏が代表を務めるカルヴォと大阪府理容生活衛生同業組合が共催するイメージチェンジのためのヘアカットと写真撮影のイベントに参加した。
「何か内面を変えるようなきっかけができ、ハゲを気にしなくなったのが一番ですね。肩の荷が下りたというか、何をするにも楽になりました。ハゲを隠していたから、どうしても前かがみになったり。それが姿勢を変えることによって、前向きになったし、なんかカッコいいじゃないけど、すごく良かったなって改めて思います。同じ薄毛のお客さんには僕と同じような気持ちに気づいて欲しいですね。以前に比べ提案する髪形も違ってきていると思います」