山本一力
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山本一力作家

1948年、高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、広告制作会社勤務等を経て97年「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞。2002年「あかね空」で直木賞を受賞。「損料屋喜八郎始末控え」や「ジョン・マン」などシリーズ作品の他「欅しぐれ」「紅けむり」「千両かんばん」など著書多数。

【お題】オゴって借金…エエかっこしいを変えられないか

公開日: 更新日:

 あちこちで忘年会が開かれている。飲むと、気が大きくなって、つい見えを張り、後輩におごってしまう。例年、師走は出費がひどく、ボーナスはすぐに底をつく。

 周りには「宵越しのカネを持たない江戸っ子だから」とカッコつけているが、妻は「周りにいい顔して、あっという間にボーナスを使い果たした揚げ句、借金するのはやめなさい」と手厳しい。

 妻が怒るのはもっともだが、飲むと止まらない。かといって、酒の誘いは断れない。生活が破綻するほどの借金ではないとはいえ、50歳目前でこれはマズイ。エエかっこしいを変えることはできないか。

 他人によく思われたくて、あれこれ装いを凝らして見せる外づら。

 ひとり鏡と向き合うと、映った素の顔が、容赦なしの打ち返しに及ぶ。

 周りによく思われたくて、身の丈を超えた振舞いに及んだあとは、鏡と向き合うのもきつい。

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