<39>部下の日常の苦労は面談ではなく雑談で把握する
生放送の報道番組というと、「長時間勤務もいとわない、マッチョな男性の職場」といったイメージを抱かれるかもしれません。ひと昔前は確かにその通りでした。でも、いま私が担当する「news every.」の解説コーナー「ナゼナニっ?」の制作チームは、時短勤務を選択しているワーキングマザーが主力メンバーとして大活躍しています。彼女たちは、限られた時間内で最高の結果を出そうと懸命に働いています。そんな姿を目の当たりにしてから、心掛けるようになったことがあります。それは「自分とは違う事情を抱える人の日常を具体的に理解する」ことです。
出勤前に子どもを病院に送るって、実際にはどんな苦労があるのだろう? 子どもがインフルエンザにかかって保育園に預けられない日は、どうやって乗り切るのだろう? 私は管理職でもあり、彼女たちが無理のない働き方で最大限に力を発揮して、チームに貢献できる環境を整えたいと思うようになりました。