公的年金控除額一律10万円引き下げ「確定申告」で取り戻す
年金受給者は注意が必要です。2020年分の所得税から公的年金の控除額が一律10万円引き下げられます。
「会社からの収入は減ったけど、年金をもらい始めたから懐は寂しくない。孫にもポンポンお小遣いをあげてるよ」
定年後も引き続き同じ会社で働いている内田忠雄さん(68歳)が喜んでいたのも束の間。
「給与が時給で計算されアルバイト並みになってしまった。それに年金の控除額も減らされ、残るカネが激減した」と嘆いています。
このまま、ぼ~っとしていては、公的年金などに対して10万円分の控除がなくなり、損するだけです。
元会社役員で、公的年金が1000万円を超える森田源次郎さん(69歳)も大変です。これまで200万円以上あった控除額が、上限195・5万円になってしまいます。収入の多い人は用心しましょう。
公的年金はそんなに多くなくても、それ以外の収入がある人は、その分が結構な収入になり生活に余裕があったかもしれません。ところが、これからは年金以外の収入もチェックされ、控除が減らされます。