吉田弘昭さん<1>左目失明し転職…事業が年商60億円に成長

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 吉田さんは日大経済学部を卒業後、自動車部品・産業資材品メーカーの「盟和産業」に就職した。しかし、すぐに人生の重大転機が訪れる。

 入社の翌年、知人の交通事故で、助手席に同乗していた吉田さんは大けがを負う。ガラスの破片による左目の損傷は致命的だった。

「私はベッドにあおむけにされ、顔を固定され、両目がふさがれ、1週間の絶対安静となりました。感情が動くと眼球が動くので、喜ぶことも、悲しむことも、怒ることも禁止でした」

 治療期間が終わり、眼帯をはずした。右目はよく見えた。だが、左目は失明した。いったん心身を整理するため、盟和産業を辞めることになった。

 しかし、そこで拾う神あり。「何もしていないんだったらわが社に来いよ」と、学生のときからの知人の誘いで1968年、明治図書出版に入社することになったのだ。 教育出版事業を展開していた同社は69年、学校用学習教材・教育機器製作販売事業へ進出。吉田さんは、その立ち上げスタッフになった。

「教材部門は、教科書・参考書といった紙もの以外を扱います。大工道具や裁縫道具、オーバーヘッドプロジェクターなど、オリジナル教材を開発し、それらを広めることが楽しくてしょうがありませんでした」

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