ネットを使って月100万円以上稼ぐ まずは“人生の棚卸し”を
有村凪さん(55)の本業はWebプロデューサー兼事業プロデューサー。何と副業だけで月に100万円以上稼ぎ出す。ポイントはインターネット。
有村さんは17歳の時に父親を事故で亡くした。すぐにパン職人として働き始める。その後、リクルート、エクステリアを扱うメーカー、そして上場企業の執行役員まで務め、IR(投資家向け広報活動)や商品開発、海外展開、Webプロモーションなどを経験する。
「会社員時代の大きな衝撃はインターネットとの出合いでした。インターネットは直接的に人と人をつなぎます。商品・サービスによっては卸や中間業者は不要です。そうなると誰でもメーカーやサービス提供者になれる可能性が出てきます。本業でもやっている要件を定義するスキルを用いて、インターネットを使って何をすればいいのかを明確にしてきました。私と同年代の人が副業をしようと思うと、警備員、清掃員、タクシードライバーなどしかないと思っているケースが多い。もちろん大切な仕事ですが、もっと選択肢が広がってもいいと思っています」(有村さん)
有村さんの副業をいくつか紹介しよう。まずは日刊ゲンダイでも紹介したストアカなどでの講師業。ストアカでは「オンライン 50歳からの複業(副業)+αまず月5万から複業入門講座」と題して、今までに280回以上開催、400人以上が参加している。
「ストアカの講座でも特に重要視しているのは、人生の棚卸しとスキルを明確にする『要件定義』です。自分自身をしっかりと認識して棚卸ししていけば、自分らしいプランが描けます。そして、インターネットを活用して副業をするサービスや事例とマッチングしていきます。講義は基本的にはオンラインのマンツーマンレッスンです。ストアカのサービスが始まる前から講師業はしていて、自治体主催の起業・創業塾などでも起業家へのコンサルティング経験などがあります。講師業だけで月に平均50万円以上にはなっていると思います」