石塚集
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石塚集

医学系編集プロダクション経営。医学ライター。東洋美術学校・ユーザーエクスペリエンス(UX)担当講師。テクノロジー系勉強会・湯川塾事務局。「AI新聞」副編集長。新宿・歌舞伎町でバーテンダーもしている。

講座サイト「ストアカ」広報担当が始めた新ビジネスとは

公開日: 更新日:

 今回取材したのは十河貴行さん(37歳)。東京大学を卒業後、コンサル会社を経てクラウドサービスの会社で経営に携わる。現在は、趣味やビジネススキルの講座を気軽に学べる「ストアカ」の法人向け事業・広報を担当。そして副業では、芸術家たちのPRマネジメントをするGATE株式会社を経営する。

 ストアカは好きなことを突き詰めて講師になった人たちが数多く登録している。副業を始める人にとってかなり参考になる。

「ストアカはもともと個人向けの講義がメインです。情報だけでなく飽きさせない楽しさを取り入れている講師が多く、企業研修でも人気になることがあります。企業研修は個人に教えるより一度で大きな収入になります。人気講座は、エクセルやアウトルックなどのビジネス系、NISAやiDeCoなどの金融講座、子育て、ヨガやマインドフルネスなどのウェルビーイング、ノンデザイナー向けのデザイン講座、ノンプログラマー向けのプログラミング講座など。副業講師もたくさん活躍しています。1年間で30回以上企業研修をしている人もいて、それだけで一般的なサラリーマンの年収を超えますね」

 筆者もさっそくストアカに登録してみた。得意のUI/UXの研修講師として副業をする予定だ(笑い)。

中島健太らをなぜPRするのか

 十河さんのもうひとつの顔、GATE株式会社では何をしているのか。

「20代の頃は課題や問題を解決するためにビジネススキルを磨きました。ロジカルシンキングなどを徹底的にやりましたね。そのスキルはずっと生きると思いますが、30代に入る頃から、もっと感情的にも揺さぶられるようなことをしたいと思うようになったんです。好きなものを見つけるために、素直な気持ちになって対象と向き合い、自分の中に湧き上がるものを静かに感じてみました。私の場合は根本にクリエーティブな人間になりたいという欲求があるようです」

 そんな気持ちの変化が起きたときに写実絵画のトップランナーである中島健太さんらと出会う。

「日本のアート業界の体質や土壌などについて語り合いました。たとえば百貨店で絵を販売しても画家に入るのは売値の3割程度で、さらに画材代や額代が差し引かれる。ならば、インターネットを活用した直販に近い販路があってもいい。また、日本では現役の芸術家の知名度が高くなく、皆が知っている芸術家といえばピカソやゴッホなどの教科書に出てくるような人ばかり。現役の芸術家たちの人となりや作品の良さをもっと伝えることが必要だし、そこにはビジネスチャンスもあると思いました」

 現在、中島さんは落語家の立川志らくさんがMCを務める「グッとラック!」(TBS系)にコメンテーターとして出演。さらにユーチューブチャンネルを開設して、ライブペイントなどを行っている。また「中島健太と巡る美術館」などの企画を実施しファンと触れ合っている。いずれもGATE株式会社が仕掛けているPRだ。

「さまざまなプロモーションを行うことで、ファン層が拡大できたと思います。彼の絵はECサイトで100万円を超えて売れることもありますし、彼との出会いをきっかけに絵を描き始めた人もいます。会社を立ち上げて2年。まだ描いていることの10分の1も実現できていません。これからも新しい才能を発掘して世に広めて、業界を盛り上げていきます。会社から給与をもらうのはもう少し先ですね」

 十河さんは中島さんのユーチューブチャンネルの動画編集の経験を生かし、ストアカで動画編集講座を行ったことがある。動きに捨てるところがない。  

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