梶山桂さん<1>30歳で独立、ITベンチャーの旗手になった

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梶山桂さん(76歳・慶応大経済学部卒)#1

 経営する会社を後進に任せ、悠々自適なリタイア気分の日々を過ごしていた梶山さんだったが、76歳になった今年、事態が急変した。新型コロナである。

「最初の兆候は今年2月、中国法人の売り上げが対前年比20%落ちこんだことでした。日本でも4月、5月の売り上げが、対前年比50%以下に落ちました。この状況を打開し、会社を立て直すため、陣頭指揮を執ることにしたのです」

 現場に復帰せざるを得ない状況になったのだ。

 梶山さんは、慶応大を卒業後、日本ユニバック(現・日本ユニシス)に入社。すぐにシステムエンジニア(SE)としての才能を開花させ、入社4年目には社長賞を受けるほどの力をつけた。

「ご褒美はアメリカ留学、赴任地はベル研究所でした。世界から優秀な人材が200人ほど集まっており、日本とアメリカの実力差に愕然としました。9カ月いましたが、挫折感でいっぱいでした。しかし、次の赴任地スペリーランド社で、居場所を見つけました。優秀な人たちは、コンピューターのことはわかるけれども、世間を知りません。なぜこの機能が必要なのかがわからないのです。ITと社会との接点が私の立ち位置だと感じました。帰国すると、日本ユニバックは、社員が3000人を超える大会社になっていて、アイデアを自由に話し合える社風が失われていました」

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