恵比寿「テキーラ」死亡事件には恐るべき代償が待っている
コロナ禍ではありますが、これから年末に向けて3密を避けながら忘年会をされる方もいらっしゃるでしょう。でもお酒の飲み方には気を付けなければならないと思わせる「事件」がネットを賑わせています。
著名な起業家が、恵比寿の会員制バーで女性にテキーラ1瓶750ミリリットルを30分以内で飲み切ったら10万円という「レクリエーション」を行い、その後、この女性が死亡したとのことです。
この「事件」はツイッターを介して瞬く間に広がり、有名週刊誌でも取り上げられています。
この日どのようなことがあったのか、その真実は捜査と裁判で明らかになるのかもしれません。しかし、この「事件」を踏まえ、改めて度を超した飲酒や飲酒強要が持つ多大な法律的リスクを解説したいと思います。
まずイッキ飲みを強要することは、強要罪(3年以下の懲役)になります。暴力や恫喝をした場合だけでなく、断れない状況をつくり出したり、「飲まないと指名を外そうかな」といった経済的な不利益をチラつかせ、限度を超えた量の飲酒を強いた場合は強要になり得ます。楽しく飲もうとしていただけ、ちょっとしたゲームのつもりだったでは済まない場合もあります。