奥野修司
著者のコラム一覧
奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

特異体質で片づけられてしまう農薬の害…影響は未知の分野

公開日: 更新日:

 ところが、感受性が高いと1万分の1でも病気になる人がいる。シックハウス症候群がそうだ。新築の住宅などに入って、合板などから気化したホルムアルデヒドなどを吸うと頭痛や目まいだけでなく、時には呼吸困難になることもある。そんな人が1万人に1人はいるといわれているのだ。個人差を考えても、残留農薬を食べて病気になるかならないか、バクチをしているようなものかもしれない。

 医薬の場合は、販売するまでに人間で大規模な治験をする。途中でさまざまな障害が出るし、一人でも死ねばその薬は日の目を見ないこともある。ところが、農薬は人間に投与するわけにはいかないから、ラットなどで実験し、後は人間に影響がない数値を机上で計算する。つまり、人間が残留農薬を食べたらどうなるかというのはほとんど未知の分野なのだ。

■子供の食べ物選びは親の責任

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