築地本願寺の不安調査<1>若者の4人に1人が「死にたいと思った」
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。広がる閉塞感に誰もが不安を抱く中、東京・築地本願寺が独自の「不安に関する意識調査」を実施した。悩みの実態から見えてくる、コロナ禍を生き抜くヒントとは?
調査は昨年11月、10~70代の男女3600人を対象にインターネットのアンケートで行われた。
「昨年から女性の自死、不安度が高いという報道を耳にしていました。そこで主に女性をターゲットにして悩みを深掘りし、コロナ禍でお寺や僧侶ができることを考えようというのがきっかけです」
そう語るのは築地本願寺・副宗務長の東森尚人さんだ。回答者は女性2400人、男性1200人。その結果、不安度を最高10点とすると、女性の平均値は6.49点と男性の5.91点より高く、不安内容については女性の過半数が自分以外に家族など身近な人の健康を心配する傾向にあった。特に50代女性の悩みが深いという。