<33>企業に使い捨てられる偽装留学生たち…雇用の調整弁に
新型コロナウイルスの影響で外国人実習生が職場を解雇されるケースが相次いでいる。その数は、昨年10月時点で4000人を超えた。
とはいえ、40万人以上に上る実習生の100人に1人程度だ。解雇後に転職先が見つかった実習生も少なくない。また、11月以降だけで5万人近い実習生が新規に入国した。コロナ禍でも、実習生という低賃金の労働者への需要は依然として高い。
一方、そんな実習生に比べて厳しい状況にあるのが留学生だ。留学生は第2次安倍政権が誕生した2012年末以降の7年間で2倍近く急増し、19年末には35万人近くに達した。同政権が「成長戦略」に掲げた「留学生30万人計画」のもと、ベトナムなどアジア新興国から出稼ぎ目的の“偽装留学生”が大量に受け入れられた結果である。
そして今、アルバイトを失う留学生が急増している。北関東の専門学校で日本語教師を務めるBさん(30代女性)が言う。