コロナ禍の自粛生活で「家系図作り」が人気の理由とは?

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こんな時代だからなのか…

 コロナ禍の巣ごもり生活の中で、自分のルーツ、一族のルーツを探求する家系図作りが人気を呼んでいるという。その理由は何なのか。家系図作りの魅力を探ってみた。

 ◇  ◇  ◇

「実際、弊社でも、コロナ禍の自粛生活の中で問い合せがいつもより1.5〜2倍程度増えています」と話すのは、家系図作りの国内最大手である「家樹」の稲留栄城さん。

 なぜ、自粛生活が家系図作りの人気につながるのか。

「大きな理由は2つ考えられます。1つは、長期のステイホームが家族のことを考えるタイミングになったこと。もう1つは、昨年、お盆やお正月、GWで旅行などに使っていたお金を使わなかったので、なにか家族や一族のためになるものを作っておこうかなと思われた方が増えたのではないでしょうか。『自粛生活で家にいて、仏壇を掃除していたら古い位牌が出てきた』とか、『仏壇の中から先祖の手記が出てきて、先祖のことが気になり始めた』という方もいらっしゃいましたね」

 シニア世代がコロナ禍で、自分の死をリアルに考え、次の世代に何か遺さなければいけないという使命感に突き動かされたケースも少なくないようだ。

「ひと昔前は、結婚式や葬式、法事など、何かあると親戚一同が集まったものです。それが、家族婚とか家族葬など、どんどん小規模化してきています。その影響で、親戚のことを知らない次の世代がどんどん出てきています。そこで、うちの家系ってこうなんだよと、次の世代に何か見えるものを作っておいてあげたいと考えるシニアの方が増えているのです」

■自分のルーツを辿り先祖に出会う醍醐味

 家系図を作る理由の1位は「自分のルーツ探し」だそうだが、いったいどこまで調べられるものなのか。

「家系図業者選びがポイントになります。なぜなら、調査力が業者によって違うからです」

 戸籍の調査だけで終わるのか、最古の戸籍の先まで調べることができるのか。この差が大きいのだと稲留さんは言うのだ。

「私たちは、戸籍の調査だけでなく、文献や郷土史、お寺や神社からの情報、同じ名字をお調べして、その方々から情報を得ることもしています。戸籍の先にある情報源を掘り下げていく調査力に自負があります。戸籍以上の調査をすれば400年ほど前に遡ることも可能ですし、推測も含まれますが1000年の昔にも辿ることができるのです」

家系図作りのタイムリミットが迫っている

 ただし、そのルーツを辿る大きな手がかりにタイムリミットが迫っている。戸籍には保管期限が定められていて、期限を過ぎれば破棄されてしまう可能性もあるのだ。

「現在、保管期限は150年間ですが、平成20年までは80年間と定められていました。破棄するかしないかは自治体の判断に委ねられています。戸籍ができたのは明治初期なので、すでに捨てられている可能性もあるわけです。もし今残っていたとしても、すでに明治維新から150年以上経っているので、明治生まれの戸籍は消失してしまうかもしれません」

 加えて、昔の話を聞ける高齢者が年々亡くなって少なくなってしまっているのが現状だ。

「今、家系図をつくっておけば、過去の系図が遮断されることなく未来永劫に続きます。ご自身のルーツを辿りつつ、家族にも遺せるものを作るなら、まさにギリギリのタイミングなのかなと思います」

 思い立ったが吉日。わが一族の家系図作りを始めてみてはどうだろう。

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