買い替える理由1位 スマホのバッテリーが消耗しにくい機種

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 テレワーク普及とともにスマホで連絡を取ったり、ビデオ動画を見たりと使用頻度も上がった。バッテリーの減りが気になって充電器に差しっぱなしで作業する人も多いだろう。これらはスマホの劣化を促し、事故につながるリスクもある。

 中古携帯の売買などを行っている「携帯市場」によるiPhoneユーザーへのアンケートによれば、機種を買い替える理由で最も多かったのは、「バッテリーの持ちが悪くなったら」(46%)。それに次ぐ「破損したり画面が割れたら」(22%)、「フリーズしたり動作が悪くなったら」(17%)を圧倒している。

 その携帯市場と電気通信大学による「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」の共同研究で、バッテリーを長持ちさせる方法がわかってきている。

 プロジェクトを率いた電気通信大i―パワードエネルギー・システム研究センターの横川慎二教授に聞いた――。

最大容量から80%を切ったら判断

■バッテリーを長持ちさせる使い方は?

 OS(アプリやデバイスを動作させるためのソフトウエア)やアプリケーションの更新をするユーザーは、しないユーザーに比べて劣化を抑制できているようだ。

「一番はOSの設定です。機種により異なりますが、iPhoneではOSを常に最新版にアップデートした上で、アプリの『設定』から『バッテリー』→『低電力モード』にして使用することがいいでしょう。研究プロジェクトのアンケートでは『どの程度アプリをインストールしているか』という問いに対して、平均16個から20個のアプリをインストールされている方が多い。たくさんインストールすると、そのアプリを使っているつもりはなくても、バックヤードでそのアプリが作動している場合があります。それによる電力消費が充電回数を増やしたり、わずかながらも温度上昇を招く可能性があります」

 バックヤードで動くアプリを停止する設定をするといい。たとえば、iPhoneの場合、アプリの「設定」から「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をタップし、オフにする。

 アンドロイドの場合は、アプリの「設定」から「アプリケーション」をタップし、実行中のアプリを強制終了するといい。

■劣化状態を知るには?

「自身のスマホの電池の健全度(劣化状態)の目安はSOH(State of Health)の表示でわかります。正確な測定のためには、バッテリーテスターを用いるのがいいですが、一部のスマホには簡易的にSOHを推定・表示する機能があるので確認してみましょう。iPhoneなら、アプリの『設定』から『バッテリー』→『バッテリーの状態』をタップし、表示される『最大容量』がそれにあたります」

 アンドロイドの場合は、最大容量という表記はないので、携帯ショップなど専門店で聞いてみるといいだろう。

■劣化しているとはどんな状態? 買い替えるサインは?

「スマホでは具体的な寿命の数値は研究されていません。たとえば、車載用のバッテリーなどでは、SOHが80%未満となった時点を寿命とみなすことが多いです。スマホを以前と同じように使っていたとしてもバッテリーの減りが早くなったり、充電時に前より熱くなるようになったということが体感的に感じられたときがSOHが劣化している状態、つまり買い替え時期といえます」

■そもそも、なぜ携帯は発熱するのか?

 スマホが熱を持つと、急激にバッテリー残量が少なくなる。

「デバイスの中の電子部品(SOC、CPU、カメラ、バックライト、バッテリーなど)は、動作状態で発熱する性質を持っています。たとえば、SOCやCPUと呼ばれる電子部品は、ゲームなど高速な計算を要する際に動作が活発になって発熱します。カメラやバックライトはオンライン会議や動画視聴など、カメラや画面を常時使用する状態でも同じです。また、バッテリーは充電状態で発熱する性質を持っています。スマホという製品は、軽量化や持ちやすさのために小さくて薄い“箱”に電子部品を詰め込んだ設計がなされていて、最近は防水のために密封性が高くなっています。そのため、内部に熱がこもって熱くなるのです」

 スマホケースに入れることで、放熱性を悪くしている可能性もあるという。

動画再生時間最長は「ZenFone6」

 では、どの機種のバッテリー持ちがいいのか。バッテリー容量は「mAh」(ミリ・アンペア・アワー=放電容量)を確認するとわかる。

 各メーカーの最新機種を調べると、容量に関してはiPhoneよりアンドロイドスマホの方が多い。iPhoneは「iPhone11 Pro MAX」が3969mAh、「iPhone12 Pro MAX」はそれより300mAhほど少ない。

■バッテリー容量1位は「Xiaomi Redmi 9T」

 これに対し、アンドロイドは軒並み5000mAh超え。イオンモバイルの格安SIMスマホに使われる「Xiaomi Redmi 9T」(シャオミ=中国)は6000mAhで、現在発売中のスマホで一番バッテリー容量が大きい。

 ドコモとソフトバンクから出ている「LG V60 ThinQ 5G」(LG=韓国)、楽天モバイルの「OPPO A5 2020」(オッポ=中国)、「Galaxy S21 Ultra 5G」(サムスン=韓国)、「moto G10」(モトローラ=米国)、「ZenFone6」(エイスース=台湾)はいずれも5000mAhの容量がある。「AQUOS sense4」(シャープ)は4570mAh、「Xperia 5Ⅱ」(ソニー)は4000mAhだ。

「バッテリー容量はひとつの指標ですが、性能はメーカーや機種によってさまざまで、消費スピードも異なります。たとえば、iPhoneはアンドロイドに比べて容量こそ少ないものの、軽量化されて性能が優れている点も多く、バッテリー自体の長持ち具合は引けを取りません」(スマホ評論家の新田ヒカル氏)

 省エネ設計というわけだ。実際、動画再生時間を比べてみると、「ZenFone6」が22時間で最長だが、それに続くのは「iPhone11&12 Pro Max」の20時間。「OPPO A5 2020」は11時間しかない。

「ちなみに、現在はまだ『5G』の電波が入らないエリアが多く、5Gモードをオフにして『4G』のまま使用しても問題はありません。5Gモードをオフにしておくことで、よりバッテリー容量を長持ちさせることができます。機種を選ぶ際はバッテリー容量に加え、カメラ性能、価格、メモリー容量などを総合して選ぶといいでしょう」(新田ヒカル氏)

 残り残量が30%以下になると不安になるし、災害時にも電池は長持ちした方がいい。

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