五輪優先?小池知事の緊急事態宣言“発令要請”のビミョーさ

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 いつまでグダグダと続くのか。

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言について、東京都の小池百合子知事が、発令期間を4月29日~5月9日とするよう政府に求めたと報じられた。

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 感染状況を見極め、5月16日まで延長することも想定している、というのだが、よく分からないのは宣言発令が今から1週間も先ということだ。

 感染力が強く若者も重症化するといわれる新型コロナの変異株「N501Y」は、大阪などの関西圏で猛威を振るい、東京など首都圏でも感染が広がるのは時間の問題とされている。もはや緊急事態宣言を発令しなければならないほど深刻な状況であれば、1週間先に発令などと悠長に構えているのではなく、すぐにでも宣言発令を要請するべきではないのか。政府や東京都はこれまでもたびたび、「この1、2週間が正念場」などと繰り返してきたのだから。

 しかも、要請する宣言発令の期間が10日余りと短いのも摩訶不思議だ。期間延長を想定するのではなく、なぜ、最初から3週間~1カ月としないのか。これで封じ込めの効果は本当にあるのか。次から次へと疑問ばかり浮かんでしまう。

東京五輪開催ありきの発令要請

 中途半端な緊急事態宣言を繰り返せば、ますます国民が宣言慣れするだけになり、感染拡大の抑止効果もどんどん薄れてしまう可能性がある。

東京五輪を意識しているのでしょう。というのも、5月17日から2日間の日程で、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が来日する予定です。バッハ会長は広島市の聖火リレー式典に出席した後、東京都内で菅首相や組織委員会の橋本聖子会長、小池知事らと面会する方向で調整が進んでいますが、それまでに東京都としては、何としても新規感染者の数を少なくしたい。バッハ会長が来日する時点で、コロナの新規感染者数の右肩上がりが続いているという最悪の事態は絶対に避けたいし、緊急事態宣言の発令も解除しておきたいということでしょう。『バッハ会長、宣言発令中ですから外出しないで』というわけにはいかないでしょうからね」(都政担当記者)

 コロナ封じ込めよりも五輪開催……。あらためて、本当に「平和の祭典」なのか考えた方がいい。

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