イーロン・マスクも暮らす「タイニーハウス」が日本に適している理由

公開日: 更新日:

「かなり気に入っている」

 現在の住まいについてこうツイートしたのは、電気自動車・エネルギー関連のテスラ創業者でCEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏。自ら創業した宇宙事業のスペースXが拠点を置くテキサス州にある、折り畳み式プレハブ住宅(約37平方メートル)で暮らしているという。

 保有資産約19兆円の世界有数の大富豪と、価格約550万円の「タイニーハウス」のギャップに驚くが、小屋を意味するタイニーハウスは日本でも増加傾向にある。きっかけはコロナ禍だという。

「タイニーハウスに明確な定義はありませんが、昔からある小屋や納屋を住まいに造り変えたものを指します。ここ10年で一部の先進的な人たちが都市と地方の2拠点生活をする流れの中で、タイニーハウスを所有するケースがありました。テレワーク推進の波やキャンプブームの中で、郊外でタイニーハウスを利用したいという人がさらに増えています」(日本タイニーハウス協会の山口智之さん)

災害に強いは本当か

 タイニーハウスの販売業者はハウスメーカーや無印良品、地場ビルダーなど、全国で数百はあるという。10平方メートル未満のものから、マスク氏が暮らす40平方メートル前後のものまでバリエーションは幅広く、価格は200万円台からとリーズナブルだ。

「書斎や隠れ家など用途はさまざまですが、そこで暮らす場合、水道・電気を引き、8~10畳のスペースにシャワーやトイレ、キッチン、洗面所などが必要になってきます。当然、建築申請をしていれば、地震によるリスクは通常の住宅と同じです」(山口さん)

 タイニーハウスには、土地に基礎を打ってから建てる小屋のほかに、タイヤのついた荷台の上に小屋を設けて車で牽引するトレーラーハウスがある。トレーラーハウスは熱海の土石流災害のような時に、そのポテンシャルを発揮するという。

「速やかに移動が可能なため、災害が発生しても直接被害に遭うことが防げます。地震の際は揺れやすいですが、ワイヤで土地に固定できるので倒壊しづらくなっています。かつてアメリカでは家を購入できない低所得層がトレーラーハウスで暮らしていましたが、リーマン・ショック後、比較的所得がある層でも移動しながらの生活を選ぶケースが増えているようです」(山口さん)

 トレーラーハウス自体に不動産取得税や固定資産税はかからず、車両であっても本体だけなら自走できないため自動車税もかからない。

 不動産価格が高騰する中、お金をかけず、安全に暮らせる「新時代の住まい」として注目されている。 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    MISIA「君が代」斉唱は絶賛だが…東京五輪開会式で“大損”させられた芸能人

  2. 2

    組織委・武藤事務総長またトンデモ発言!五輪コロナ感染264人を「想定内」と豪語し大炎上

  3. 3

    【バド】桃田賢斗に「裸の王様」と指摘する声…予選敗退は“まさか”ではなく必然だったか

  4. 4

    秋篠宮ご夫妻は事態打開に動かず…眞子さまの実の母よりも小室ママにやさしい態度がネックに?

  5. 5

    大阪市の消防士が4軒ハシゴして警察沙汰に…市消防局の言い草と開き直り

  6. 6

    田中圭の気になる進退…コロナ禍の誕生日パーティーで大炎上、ファンもドン引き

  7. 7

    韓国テレビ局MBCが東京五輪報道で“珍プレー”連発…「国の恥」と最も怒ったのは韓国人だった

  8. 8

    白鵬45回目Vで現役続行示唆も品格ゼロ! 相撲協会激怒で親方株「継承不認可」が急浮上

  9. 9

    鈴木亮平「TOKYO MER」高視聴率の秘密は「水戸黄門」&「アルマゲドン」感

  10. 10

    元「ラーメンズ」片桐仁の俳優活動が大ピンチ! 劇場版「99.9 -刑事専門弁護士-」降板か

もっと見る