ソフトバンクが注目する中国企業のAI技術…バイドゥ、アリババ、テンセントの動きは
中国株(2)
ソフトバンクグループが11月8日に発表した2021年7~9月期の決算は、中国株の影響を大きく受けて純損益は3979億円の赤字に陥った。新興企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)が保有する中国企業の株価が下落したことなどが響いた形だ。それでも孫正義会長兼社長は中国企業への投資を継続する意向だ。注目分野のひとつはAI(人工知能)だという。AI技術は米国が独走しているが、ここ数年中国が急ピッチで追い上げている。
投資を検討するなら、どんな銘柄があるのか。真っ先に思いつくのは、ネット3兄弟のバイドゥ、アリババ、テンセントだろう。
バイドゥ(百度)は14年、グーグルのトップエンジニアを迎えて、米シリコンバレーにAI研究所を立ち上げた。いち早くAI領域の研究を進め、インターネット企業からAI企業に進化しつつある。8月に開催した「百度世界大会2021」では、運転者を必要としない完全自動運転機能を備えた「ロボットカー」を発表した。すでに自動運転タクシーの実証実験を進めており、大規模商用化に向けて準備中という。